~中編~ ニートだった僕が結婚した話をしようか

家族
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今、悩んでいる、どうにかしたいけど一歩が踏み出せない。そんなあなたに読んでほしいと思います。

あらすじ

人とうまく接することができず、社会人生活もすぐに挫折。

プライドだけ高く自尊心は低い。

やりたいことも無く、社会復帰もせずにダラダラとニート生活に突入。

解放感と罪悪感のはざまで葛藤。

そんな時に22回目の誕生日を迎えてしまう。

唯一と言っていい友人が食事に誘ってくれた先には…

22回目の誕生日

~中編~ ニートだった僕が結婚した話をしようか

待ち合わせは19時。個室の居酒屋でした。

家からは自転車で30分。ニートに車なんてあるわけない。

久しぶりに身なりを整えて、2年前くらいに買ったコートに袖を通す。

いざ行く時間になるとめんどくさくなる…これもニートあるあるな気がします。

さすがに友人の好意をむげにするわけもなく、約束通り自転車で向かいました。

向かった先には

そこには友人と、女性2人。

誕生日だからと気を利かせてくれた友人の計らいだったが、僕はげんなりした。

外に出るのもおっくうになっていたところに見知らぬ女性2人はハードルが高すぎる。

気楽に友人と食事のつもりが、そうは行かなくなったからだ。

しかし、来てしまったものは仕方がない。

(とりあえず、そこそこで帰ろう…)

そう思っていましたが…

「あれ?あったことあるよね?」

と女性一人に声を掛けられた。

そう、その女性は高校生の時に電車で会っていたのです。

電車の中で

当時、僕と友人は専門高校に通っていました。

食品の専門高校です。

3年生になると、インターンとして各食品系工場に1週間にわたり仕事を体験しに行く行事があり、

僕と友人は電車で1時間半ほどの食品工場に通っていた。

電車はボックス席になっていて乗客も少ない。よくいろいろな話を友人としていたことが懐かしい。

いつかの帰宅途中の電車の中で、女性二人が隣のボックス席に座っていました。

いつものように友人とだべっていると、隣の女性が笑っていた。

僕らの会話が聞こえていたのだろう。

私服で乗っていた彼女たちは、どう見ても僕らより先輩だった。

友人がすかさず、

「すいません、なんか面白いこと言ってました?」

と話しかける。

僕はコミュ力高すぎる友人に引いてました。

「ああ、私たちも高校生の時に同じ会社にインターン行ってたんだ。その時を思い出して。」

要するに、先輩でした。

彼女たちは大学に通うために2時間ほどかけて毎日通学していること。

たまたま話が聞こえて、後輩だと分かったこと。

同じインターン先だったから気持ちが分かったこと。

こんな話をしながら帰路についた。

もちろん、同じ高校に通っていたので地元も一緒で、降りる駅も一緒でした。

駅で別れて、僕はそのまま家に帰りました。

2度目まして

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「あー…電車の中で?」

思い出した僕に疑問が湧いてきました。

(なんでここにいるんだろう?)

もちろん友人が呼んだことには間違いないのでしょうが、なんで呼べたのか?

友人は、あの時出会った一回で帰り際に連絡先を聞いていたとのことでした。

コミュ力お化けです。

当時、連絡先聞いたことを僕に話していたらしいけどそんなことはすっかり忘れていました。

友人は誕生日の僕に何か面白いことをしようと考えていたらしく、いきなり彼女らに連絡をして来てもらったとのこと。

そんなわけで、2度目ましての4人の食事がスタートしました。

あらためて知ったこと

声をかけてくれた女性はCということ。

今は地元の銀行に勤めているということ。

友人から連絡が来たときに当時の印象が強く残っており、たまたま空いていたのでOKしたということ。

コミュ力お化けの友人がいろいろ会話を進めてくれたおかげで話が途切れずに済みました。

きっと僕一人じゃ会話にならなかったでしょう(笑)

それなりに楽しい時間も過ぎ、各自帰宅の準備をしている最中に友人が連絡先の交換を促してくれて、僕とCちゃん、Cちゃんの友人と交換して帰路につきました。

数日後

いつも通り家で悶々とした日々を過ごしていると、Cちゃんの友人Yちゃんから一本のメールが届きました。

「この間はありがとう!今週の休日、時間空いていればまた4人で遊ぼう!」

という内容。

断る理由もなく、なにより誕生日が楽しかったのでもちろんOKした。

桜を見に行きたい!というYちゃんの要望により、4人で車で出かけることに決まりました。

ただ、僕には不安があったのです。

そう。金がない。

週末に遊びに行くお金が最後の1万円。

しかし遊ぶ誘惑に負け、土曜日を迎えました。

2度目の4人…のはずが

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僕は車を持っていないので、もちろん迎えに来てもらう予定でした。

しかし、そこに現れたのは…

つづく

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