食の好みが破局の原因に
価値観の違いは誰にでもあるものですが、今回は食の価値観の不一致により楽しい時間を共有出来なかった一組のカップルがいました。
ちょっとした価値観のズレが大きなひずみに。あなたは大丈夫?
この記事を読んで分かること💡
- 良い関係のためのバランス理論
- 価値観が合わない理由
- 価値観の違いが起こす悲劇
- 価値観の違いを受け入れるには
ちなみに、カップルが別れる理由は以下のランキングとなっています。
良い関係のための『バランス理論』
あなたとアイツの好きなものの関係が、
ぼくは犬が好き!
私は犬きらい!
このような状況下だと、『同じものを好きになってもらえないストレス』が生じます。
このような状態をバランス理論を使って心理学的に説明することができます。
上記のように、掛け算したときにマイナスになるとストレスが生じ、プラスであればバランスが取れている状態で、良好な関係が築けます。
あなたがアイツを嫌いで、あなたはネコが好き、アイツはネコが嫌いならバランス自体は取れているのです。そりゃそうだって話ではありますが笑
あなた→アイツ(嫌い-)×アイツ→対象物(嫌い-)×あなた→対象物(好き+)=+
このように、掛け合わせた結果マイナスになってしまったストレスを完全に無くす場合の対処は3つ。
- あなたも犬好きになる
- 相手を犬嫌いにさせる
- 関係を終わらせる
極論に思えますが、ストレスを完全に無くす。という観点ではこの3つになります。
心から同じものを好きになれればよいですが、そうもいかないので価値観に対しいろいろな面で大なり小なりストレスが生まれてしまうというわけです。
価値観が合わない理由
結論からお伝えすると、価値観が合わないのは生まれ育った環境が違うから。好き嫌いは否めない。
byセロリ
…これ、真理です。
ただ、多くのひとが
価値観が合わないことではなく
価値観の違いを認められないこと
による、大きなストレスを抱えています。
ではなぜなのか?POINTはたったの3つです。
- 自分の趣味嗜好が一般的だと思い込んでいる
- 価値観について話さない
- 受け入れる努力をしていない
自分の趣味嗜好が一般的だと思い込んでいる
『自分が持っている意見は一般的で適切』と考え、他者と意見が食い違っていても『自分は正しい。ほかの人なら分かってくれる』と正当化してしまうんです。
これを「フォールス・コンセンサス効果」と言います。
直訳すると「偽の合意効果」のことです。
わたしはうどんよりもそばが好き!
他の人たちもそばのほうが好きだと思いますよ!
簡単に言えば上記のような感じです。
では、なぜそのような思考になるのか?
要因.1
自分と似た価値観や興味、経験を持つ人たちと行動を共にする傾向が強い
要因.2
自分が選択したことを重要視し、その選択に合意してもらおうとする
要因.3
自分の趣味嗜好は周囲の影響と考える傾向があり、同じ状況ならほかの人も同じであると考える
要因.4
自分の選択を尊重するがあまり自分は間違っていないと思いたがってしまう
上記によって、『自分の考え方や趣味嗜好は一般的!きっと他も同じはず!』となってしまうのです。
これが価値観のズレを生み出す一歩目です。
価値観について話さない
価値観のズレを感じる瞬間はたくさんあるでしょうが、恋人の価値観を大きくまとめると3つです。
- 金銭感覚
- ライフスタイル
- 趣味嗜好
これらについて、よく『彼がまた無駄なもの買ってきて!』や、『インドア派すぎていっつも家でゲーム!』とか、『彼ったら洗濯物も畳まないんです!』などなど…たくさんの愚痴を聞いてきました。
男性は女性に比べて口下手な部分もあることが事実です。
意外と本人なりの理由があったりしますが、起きている事実にだけ怒り、なぜそうしてしまうのか?を知らない・聞かないんです。
少しだけ、相手の行動原理を聞いてみると『なるほど』と思えることもあるかもしれません。
受け入れる努力をしていない
上記でお話した通り、男性・女性ともにフォールス・コンセンサス効果が邪魔してしまい、お互いに『ありえない!!』となってしまうのです。
まずは以下の3つのSTEPで接してみてください。
お互いの思考が見え、会話ですり合わせることによって受け入れる準備が整います。
STEP.1
自分の常識は他人の非常識だと理解する
STEP.2
他人の価値観の『原点』『理屈』を聞き出す
STEP.3
自分の要望を伝え、その理由も話す
これだけで随分と雰囲気が良くなり、相互理解が深まります。
そして、ゆくゆくは二人で目指すゴールを決めていってください。
ただ、上記がうまくいかず悲しい結果になってしまったカップルがいました。
実際に私が体験した内容を例に挙げましょう。
今回のお話は、趣味嗜好のズレが引き起こした物語です。
原因は寿司だった
登場人物
ちょぬ
→当ブログの筆者・バーテンダー
Mくん
→20代後半 営業 趣味は食べ歩きと旅行
Sちゃん
→20代後半 研究職 趣味は読書と旅行
※2人は交際6か月目
常連である2人はいつものように週末の19時にご来店しました。
こんばんわ!いらっしゃいませ!
こんばんわ。また来ちゃいました。
こんばんわ!聞いてください!
今度北海道に旅行行くんです!
函館のイカそうめん、ラッキーピエロ、吉田カレー!
楽しみすぎる…
よく知ってんな(笑)
私は夜景やラベンダー畑が見たい!
できれば旭川動物園にも行きたい!
いいですねー。
楽しんで行ってらっしゃいませ!
ここまでは本当に楽しそうで良かったんです。
ただ、旅行の目的が違うことだけ少し引っかかったのを覚えています。
価値観の違いが起こす悲劇
悲劇は以下の3つから生まれます。
要因.1
価値観の違いが決定的になる事象に遭う
要因.2
押し付けと拒絶から対立してしまう
要因.3
過去の違和感、価値観の違いによる不満を一気に爆発させてしまう。
会話に沿って見てみましょう
数日後、またいつものように2人でご来店しました。
しかし、ちょっと不穏な空気が漂っていました。
いらっしゃいませ!
旅行は楽しめましたか?
はい…でも、僕が食べ物に夢中で
ちょっと揉めてしまって…
……
あー…そうだったんですね。
でも、美味しいものたくさん食べられて良かったんじゃないですか?
もちろん、観光もできたんですよね?
そうなんですが…
Sは寿司屋に行っても、
焼き魚とおつまみしか食べないんです…!
しょうがないじゃない!
生もの苦手なの…
前から知ってたでしょ!
本当に美味しい魚なら食べてくれると思ってたんだ!
大将も困った顔してたじゃん!
僕はSと美味しいを共有したかっただけなのに…
正直、笑ってしまいそうな内容で傍から見ていると微笑ましいのですが、
本人たちは至って真剣です。
ここで終わればよかったのですが、この後ヒートアップしてしまった両者は…
そもそも、前から思ってたけど
Sと食事行っても楽しくないんだよ!
いつも「なんでもいいよー」だし…
…は?
私だって何件も連れまわされれば
イヤになるし、私は食事にお金をかけるより、
違うことにお金をかけたいの。
…わかったよ。
じゃあ言わせてもらうけど…!
いかがでしょうか?些細なきっかけが、怒りに任せて価値観の違いに文句を言ってしまい、お互いに不満をぶつけあう結果に。
仲裁に入りましたが、お互いの文句が止まらず冷静さを失ってしまった状態。
一度、落ち着かれたらまたゆっくりと
ご来店ください…
そう伝えることしかできませんでした。
次の週末にはMくん一人だけでご来店されました…
うーん、ザンネンなふたり。
価値観の違いを受け入れるには
結論を言うと、理解or我慢or慣れの3つです。
他人同士で生活を営んでいくということは、もちろん違いがあるのが当たり前なのです。
そして、あなたとちょっと違うアイツだから惹かれたのではないでしょうか?
先述したように、価値観の違いを責めるのではなく違う理由を話し合ってください。
それでもだめなら、我慢するしかないのです。
我慢も年月が経てば慣れに変わります。
それでもお互いどうしても合わないのであれば、それはもう破局したほうがお互いの為です。
今はSNSやマッチングアプリの普及で手軽に次を探せる時代です。
趣味嗜好が合う人も見つけやすいのでは?
ただし、隣の芝生は青く見える。というように目の前の大切なものを見落とさないようにしてくださいね!
自分の恋愛観が分からなくなってきた…
どんな人が合うんだろう?とお悩みのあなたは、まず自身の価値観を知りましょう。
12の質問で7つの観点から診断してくれる無料サイトをどうぞ。
無料とは思えないクオリティです。
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